【寄せ鍋レポート #5】日本を離れて気づいたチームづくりで大切なこと
こんにちわ。トライバルメディアハウスの高田です。
今日は 日本を離れて気づいたチームづくりで大切なこと エンジニア寄せ鍋#5 レポートブログをお届けします。
エンジニア寄せ鍋のご紹介はこちらのブログをご覧ください。
tech-tribalmedia.hatenablog.com
今回のイベントでスピーカーを担当した
弊社ベトナム現地法人 Tribal Media House Technology Lab Co., Ltd. の代表 佐藤とCTO 薄井の2名へのインタビュー形式でお届けします。
参加出来た方も出来なかった方も、楽しんで読んで頂ければと思います。
左から、高田、佐藤、薄井
スピーカー:佐藤 譲太郎 (Jotaro Sato) 薄井 庄治 (Shoji Usui)のご紹介
高田:今日は 日本を離れて気づいたチームづくりで大切なこと エンジニア寄せ鍋#5 のレポートブログです。インタビュー形式のブログにしていきますので、お話を伺わせて下さい。お二人にインタビューするのは初めてかもしれないですね。ドキドキです。普段、お二人とは距離的に離れた場所で一緒に働いていますので、こぼれ話も期待しちゃいます。(笑)よろしくおねがいします。
佐藤・薄井:よろしくおねがいします!
高田:まずは、簡単に自己紹介をお願いしてもよろしいでしょうか。
佐藤:佐藤譲太郎、1975年生まれです。3年前にベトナム支社を設立してからベトナムを拠点に生活してます。といっても、本社業務も兼務しているので、日本にもよく帰国しています。お陰で日本とベトナムの価値観の違いや文化のギャップを常に新鮮な気持ちで感じることができ、刺激的な毎日を送ってます。ちなみに、最近まで薄井とは、同じマンションで共同生活をしてたんですよね。昨年の夏に、彼の家族(奥さんと1歳の男の子)がベトナムに来てくれたんですが、変わらず一緒に住んでました。彼の家族と僕が一緒に夕飯を囲むというドラマみたいな生活をしてました(笑)
高田:毎晩謎の緊張感がありますね(笑)ありがとうございます。次は薄井さん、お願いします。
薄井:薄井庄治、1982年生まれの36歳。ITエンジニアです。ベトナム支社ではエンジニアを教育したりアプリ作ったり社内のインフラ管理したりなんでもやってます(笑)
同じくベトナム歴3年で、去年の夏に妻子をハノイに呼び一緒に住んでます。
トークする薄井(左)と佐藤(右)
ベトナム現地法人 Tribal Media House Technology Lab Co., Ltd. について
高田:ありがとうございます。次に、ベトナム現地法人Tribal Media House Technology Lab Co., Ltd.についてご紹介頂けますか。
佐藤:2015年1月に開発チームの拡大やASEAN市場への足がかりなどを見据え、外注やラボ開発などの選択肢もありましたが、思い切って現地法人を設立しました。ベトナムを選んだ理由は、IT教育に力を入れていたり、比較的親日だったりといろいろあるけど、懇意にしている会社が、一足先にハノイで会社を設立されていた事が大きいですね。
薄井:日本ではエンジニアの採用が熾烈ですからね・・・。ベトナムはIT人材の育成に積極的でエンジニアの数が増えていることで、採用しやすいことも理由の1つですね。
Tribal Media House Technology Lab Co., Ltd.は3年目にして30人を超えた
高田:本当に優秀なメンバーが多いですよね。お二人の活動のお陰だと思います。お二人はもうベトナム生活が長いと思いますが、ベトナムに対しての印象や思いなどもあれば簡単にお願いしてもよろしいでしょうか。
佐藤:ベトナムはとても親日で、最近では第二外国語として日本教育をしている学校もあるほど。日本人と知って嫌な顔をされることもないし、基本みんな暖かいので過ごしやすいですよ。でもまだまだ成長途中の国なので、おもしろい経験もたくさんさせてもらってます(笑)例えば、新しい部屋へ引っ越した初日にシャワーヘッドが根本からポッキリ折れたり、タクシーに乗ってたら家に帰る時間だから降りてくれと言われたり(笑)いろいろ慣れてきて、最近はこのレベルではもはや驚かない自分がいます。
高田:タクシー降ろされるんですね。日本ではめったに起こらないですね(汗)
薄井:ドアノブが壊れて部屋から出れなくなったり、エレベーターが落ちたりという話もよく聞きますね。エレベーターは落ちても安全装置がしっかり作動し安全だろとドヤ顔。落ちないようにお願いしたい・・・。
高田:閉じ込められたり落ちたり、安全に関わる部分は冷や汗ですね。。。
佐藤:ベトナムの好きなところは家族をとても大切にする文化かな。テト(旧正月)は必ず帰省して家族と一緒に新しい年を祝ったり日本がなくした文化をしっかり持っている国ですね。
薄井:お年寄りや子供もとても大切にしてますね。バスとかではお年寄りにすぐに席を譲ったり、子供が泣いていてもお互い様だからね。という感じで見守ってくれます。
高田:とっても温かい国という印象ですね。今、日本オフィスで働いてくれているメンバーも日本のことをリスペクトしてくれているし、とてもありがたい事ですよね。
トークで伝えたかった事
トークのゴールについて話す佐藤
高田:さて、本題のトークについてです。トークの中で盛り上がりもたくさんありましたが、敢えてポイントをあげるとしたらどんな事になりますか?教えてください。
佐藤:オフショア開発で失敗したという話は良く聞く話だけど、その失敗はほんとにオフショアのせい?ということを考えて欲しかったです。ベトナムに来たことで、日本だろうが海外だろうがどこにいてもチームを作れることを実感しました。言葉や文化の違いが失敗の原因と安易に考えちゃうとこれからチームなんて作れないと思うんですよね。だって日本人だけで開発を進める機会は減る一方だし。
高田:確かに。普段コードを書いていて、GitHub上でも日本人だけでコントリビュートする事って少ないですもんね。
薄井:言葉の違いや文化の違いが失敗の原因になることも、もちろんあると思いますが、そもそもやるべき文書化ができてなかったり、認識のすり合わせが不十分なまま進めてしまうケースも結構あるんじゃないですかね。言葉や文化の違いは受け入れつつ、日本人同士だと、つい曖昧にしてしまうことをしっかりやっていけば、必ず国境の壁を超えれる。と思えるようになってきました。
高田:とてもポジティブになれる良い話ですね。
ベトナムでの勉強会
開始前は各々が雑談で盛り上がりました
高田:今回は日本での開催だったんですが、ベトナムではエンジニア寄せ鍋の様なコミュニティーや勉強会みたいなモノは参加されたりした事がありますか?または、開催されているのを見聞きしたりした事はありますか?
佐藤:ベトナムに駐在する日本人で勉強会をしたり、IT業界の人達が集まって飲み会を開いたりして情報交換などはしてますよ。
高田:良いですね。普段の情報交換って億劫に感じてしまったり、意外と場が少なかったりしますよね。エンジニア寄せ鍋の発足も、もともとはエンジニア同士が業界・業態関わらず情報共有出来る場があればいいのにな。という思いから発足しています。
薄井:ベトナムでも勉強会はあるみたいですが、勉強会まとめサイトみたいなものが無いので探すのが大変ですね。一度だけベトナムのIT勉強会にも参加したことがあるのですが、会話はすべてベトナム語だけなので 5分で眠くなりました・・・
高田:必然的にベトナム語スキルが求められますね。(汗)薄井さんの場合、眠くなるのはビールの飲み過ぎ疑惑が残ります。(笑)
懇親会ではDoubleの周りに人が集まった
懇親会でDoubleに興味津々のみなさん
高田:懇親会はいかがでしたか?多くの参加者が懇親会にも参加して頂いたと思っているんですが、懇親会での感想などあればお願いします。
佐藤:海外での駐在を経験された方やまさにこれからオフショアを始めようという方もいて良い刺激になりましたね。中には海外駐在者向けのアプリを開発している方もいて、ぜひ使ってみたくなりました。そして、思い切って購入したDoubleも好評でよかったです。距離の壁を超える方法の1つにしてもらえるとうれしいですね。
高田:Doubleは懇親会の中で動かしましたがとっても人気者でしたね。質問も飛び交っていたし、実際にどんなコミュニケーションを普段行っているのかイメージしやすかったと思います。
薄井:中国でのオフショアの話なども聞けて、国が変われば問題もかわるなぁ。ととてもおもしろかったです。
今後の個人的な活動
高田:ちなみに、普段こういった話をする機会が少ないので個人的にも聞いてみたいのですが、お二人の今後の活動予定など何かありますか?この分野に興味がある!とか、これは来るだろ!とか。個人的な事でも大丈夫です。(笑)
佐藤・薄井:仮想通貨のマイニング!!
高田:マイニングですか?掘るって事ですよね?普通のエンジニアが出来るんですか?(汗)
佐藤:いま仮想通貨の盗難事件が起きたりしてますが、私も他人事ではありません(笑)なんて話は置いておいて、ベトナムの電力は日本の1/3なので、地の利を活かしてマイニングを薄井と始めました。
高田:なるほど。確かに電力は重要なポイントですね。
薄井:ベトナムでもマイニングは盛んで、GPUが枯渇してます。ベトナムのマイニング事情に興味があるかたは、こちらまで(笑)
高田:興味あるので後ほど連絡しますね。(笑)聞けてよかったです。ありがとうございます。
今日は普段聞けない話も結構聞けた気がします。ありがとうございました!
佐藤・薄井:ありがとうございましたー!
エンジニア寄せ鍋の今後の活動
ご興味ある方は、是非、ご参加下さい。
よろしくおねがいします。