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【寄せ鍋レポート #3】音楽・エンターテインメント×AI “音楽・エンターテインメント”から見るAIの今と活用について

こんにちは。トライバルメディアハウスの高田です。

今回は ”音楽・エンターテインメント×AI -エンジニア寄せ鍋#3” のレポートブログをお届けします。

エンジニア寄せ鍋のご紹介はこちらのブログをご覧ください。

今回のイベントでスピーカーを担当した、弊社エンジニア・阿部へのインタビュー形式でお届けします。

参加出来た方も出来なかった方も、楽しんで読んで頂ければと思います。


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スピーカー:阿部 祐輝 (Yuki Abe)のご紹介

高田:さて、今日は”音楽・エンターテインメント×AI -エンジニア寄せ鍋#3” のレポートブログという事で、インタビュー風にお話を伺いたいと思います。普段一緒に業務を行っていますが、インタビュー形式という事で少し恥ずかしい感じもしますが(笑)よろしくおねがいします。

阿部:よろしくお願いします。

高田:まずは、ご自身の自己紹介を簡単にお願いしても宜しいでしょうか。

阿部:現在トライバルメディアハウスではソフトェアエンジニアとして、オンラインコミュニティプラットフォーム「cocosquare」の開発 及び 保守を行っています。(カタカナ多いですね笑)また、「熱狂マーケティング」のユニットに所属しており、最近ではプランナーとしても参画しています。

またそれら業務の一方で、自身のライフワークとして“音楽・エンターテインメント× テクノロジー”(昨今では“エンターテック”とも呼ばれます)に取り組んでおり、ブログメディア「BAKERY」を運営し、情報発信・制作を積極的に行っています。


「音楽・エンターテインメント×AI」について

高田:ありがとうございます。次に、今回のテーマを「音楽・エンターテインメント×AI」にした理由・背景やその想いなどを聞かせて頂けますか。

阿部:様々なエンジニアが自身のナレッジや経験をシェアし刺激し合うこの「エンジニア寄せ鍋」で、自身が一番新しい刺激を注入できるものは何かを考えた時にうかがんだのが、やはり “エンターテック” でした。自分自身、パフォーマンスする側を志していたものとして痛感している「音楽・エンタメの持つ人を動かす力」を、テクノロジーで最大化できないかと考え日々取り組んでいて、これについて話したいな、と。

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登壇時のスライドより。様々な技術と“音楽・エンタメのLIVE・日常”との掛け合わせを試みている。

また同じく、この機会・タイミングで話したいトピックとして、昨今注目の高まる“AI・ディープラーニング・機械学習”があったんです。音楽・エンタメにかかわらず、大きな可能性を持つAI・ディープラーニングですが、実は正しい理解がされないまま話題が進んでしまっている。それは理解不足による誤った情報発信であったり、過度な期待であったり、狭い応用のイメージであったり。それは多くのエンジニアにおいてもそうなのでは、と感じています。

そこで今回、両者を掛け合わせながら、“AI・ディープラーニング・機械学習”について最低限エンジニアであれば理解しておくべき基礎をさらいながら、それを音楽・エンタメに応用するとしたらこういう風に分解し、広く考えられるのではないかを提示してみることで、幅広い“AI活用の芽”が生まれるのではないかと思い、このテーマにしました。

高田:ありがとうございます。


実際にトークしてみて、気付いたこと

高田:当日、たくさんの人にトークを聞いて頂けたと思うんですが、感想や気付きなどあれば教えて頂けますか。

阿部:イベントの時間帯の割には、少し盛り込みすぎましたかね(笑)

ただ当初に考えていた内容はおさえられたと思います。「AIの基礎」、そして「音楽を作るAI“以外”のAIの可能性」についても触れられたので。ただ一方で、これでは全然物足りないなと感じる自分もいます。それでも、AIを実際に開発している方からも「基礎の説明が本当に分かりやすかった」とおっしゃって頂けたのでとても良かったかなと。

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阿部のプレゼン風景からの一枚。内容盛り沢山でフラッシュプレゼンに。

阿部:今回はエンジニア以外の方も参加されていたので、その方々には特に前半が難しかったかもしれません。ただ今後“AIを活用することが当然”になっていく中で、特にエンジニアの方々にとっておさえておくべき最低限の内容を詰め込めたんじゃないかと思っています。

そうだ、「新しい技術について発表するときは、その分野に明るくない人を登壇者のパートナーに置いた方がよかった」かもなと思いました。どうしてもプレゼンしていると、緊張や時間制約、その他諸々で説明が飛んでしまうことがある。そうした時に、パートナーが質問を振ってくれればフォローしてもらえる。今後同じような機会があった時に活かしたい気づきだなと思いました。

あと、思ったよりもディープラーニングの開発をされている人が少ないんだな、と。このイベント以外でも感じるんですが、“チュートリアル触ってみた”レベルと、“AI研究者”の間の層が少ないのが勿体ない。なので音楽・エンタメに軸足を起きつつ、そこに攻め入ろう、エンジニアが行かないなら非エンジニアを連れて行ってしまおう、とか色々企んでます。(すみません、エンジニア寄せ鍋の話から脱線しましたね、、)


後輩たちの奮闘

高田:阿部さんのトークの後には、後輩の加藤・高沢のLTのもありましたが、何か感じたことなどありましたか?個人的には「面白いやってみた」だったな。という印象があるのですが。

阿部:今回はRNNLM(時系列データを扱う言語モデル)を私の方で実装し、それを簡単に使えるような環境の準備と「こんな事例がある、こんなことができるのでは?」というヒントだけを渡して、2人にいわば「RNN大喜利」にチャレンジしてもらいました。

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加藤・高沢のLTの風景。AIの成長に会場が盛り上がった。

阿部:結果として、時間が無い中2人が色々とトライしてくれて。AIが育っていく様子、また唐突に成果を出すところなど、想像以上にドラマチックな結末になり面白かったですね。環境さえ用意すればどんな人でもAIを活用できる、それを感じられる良いLTだったと感じています。

2人には「AIって面白い」と感じてもらてたら嬉しいですね。せっかくなのでこれをきっかけに加藤・高沢には、実際に理論を勉強したり実装にもチャレンジしてもらいたいです。


大盛況の懇親会

高田:懇親会も非常に多くの方が参加してくれましたが、素敵な出会いなどありましたか?

阿部:今回は様々な方に参加いただいていて、懇親会も2次会も本当に楽しかったです。エンジニアだけでなく、弁護士の方もいらっしゃったりと本当に“寄せ鍋”だな、と(笑)

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懇親会の風景。ビール片手に大いに盛り上がるひとときに。

阿部:普段の業務の中では聞けないようなお話をすることができたのはもちろん、業務をご一緒している方とも知らなかった共通点に気づくことができたりして、濃いイベントだったなと感じました。

ここから新しい繋がり、新しいチャレンジが生まれていくと嬉しいなと思っています。


個人的な今後の活動

高田:今後、阿部さん個人として活動していく予定や考えなどでお話出来る事があれば教えて頂けますか。

阿部:今回はAIにフォーカスを当てましたが、それ以外にも広くテクノロジーの掛け合わせにチャレンジしていきながら、BAKERYやこのブログから発信していこうと思っています。また今回の内容を、今度は非エンジニア向けにリバイスした記事も書こうかなと思ったり。“作れて書けて、喋れて奏でられるテクノロジスト”として、世の中を変えるようなものを生み出せないか、色々企んでいます。

またトライバルメディアハウスには音楽・エンターテインメントのマーケティングを専門としたマーケティングレーベル「MODERN AGE/モダンエイジ」がありますが、いつかそことも絡んで面白いものを作ってみたいなとも思っています。

高田:なるほど、普段聞けない事もたくさん聞けた気がします。今はありがとうございました!

阿部:ありがとうございました!


エンジニア寄せ鍋の今後の活動

11/17(金)
2017年Web開発/運用技術の振り返り & とある現場の改善と挑戦と挫折 -エンジニア寄せ鍋#4

ご興味がある方は、ご参加よろしくお願いします。