Tribal Media House Engineering Blog

Made in Tribal Media House !!!

アカウント統合に向けて動き出したLINE、今後アカウント運用はどう変わる?

※ この記事はトライバルメディアハウスブログの以下の記事から転載しています。

www.tribalmedia.co.jp

 


 

こんにちは。トライバルメディアハウスでLINEマーケティングを推進している高松です。
 
2018年6月28日(木)に「LINE CONFERENCE 2018」が開催され、「リデザイン」をテーマに、今後のLINEの事業戦略に関する発表がされました。今回は、その中でも現在LINE アカウントを運用している企業、今後LINE アカウントの開設を検討している企業がとくに知っておくべき内容についてご紹介します。
 
 
《複数タイプあったLINE アカウントを統合》
 
これまで複数に分かれていたLINE アカウントタイプが統合される、というものです(※)。利用料金を見直し、より多くの企業にとって使いやすいアカウント形態を目指すということになります。
※2018年7月時点では導入時期未定
 
 
《現行のLINE アカウントタイプ》
以前「LINE 各企業アカウントの特徴」という内容で、LINEの企業アカウントの種類と特徴を解説しました。

この記事でも紹介した4つのアカウントタイプとLINE@の特徴について、改めて簡単にご説明しましょう。
 
・LINE 公式アカウント
もっともポピュラーなアカウントタイプで、友だちとなったすべてのユーザーへ一斉にメッセージ配信が行えます。マス的な目的で活用されることが多く、サービスやブランドを訴求し、認知向上や理解促進が期待できます。
 
・ビジネスコネクトアカウント
LINEのAPIを活用することで、ユーザーの属性ごとにメッセージが配信できます。ユーザーにあわせた最適なメッセージ配信が行え、エンゲージメント向上や、サービスの利用率の向上が期待できます。
 
・API型公式アカウント
公式アカウントとビジネスコネクト両方の特徴をあわせ持つのがAPI型公式アカウントです。もっともオールマイティなアカウントといえます。
 
・カスタマーコネクト
ユーザーから届いたメッセージへの対応が可能です。botなどの自動対応や、有人対応、また音声通話との連携ができます。ユーザーやオペレーターの負担を減らし、状況に合わせたカスタマーサポートを行うことができます。
 
・LINE@ 
中小規模の企業や、店舗などで運用されるアカウントタイプです。すべての友だちへのメッセージ配信ができ、1対1のトークなどが行えます。ただし、プロモーションなどの実施に制限がある点には注意が必要です。
 
今回はこれらが統合され、一つのアカウントとして新たに「LINE 公式アカウント」としてリデザインされます。
※ビジネスコネクトとカスタマーコネクトついてはそれぞれオプション機能となり、利用にはLINEのAPIを利用した開発が必要となります。
 

 
 
《統合によって予想されるアカウント運用の変化》
 
今回発表された変化は以下の内容です。
 
・複数タイプあったアカウント機能の統合
・月額費用0円からスタートできるプラン
・従量課金制の導入

 
もっとも目を引く変化は、従量課金制になるということでしょうか。
 
これまでのLINE 公式アカウントのように一定のアカウント費用を支払い、複数回の一斉配信を行っていくという料金体系ではなく、使った分(配信メッセージ数分)だけ料金を支払うという形式に変わります。これにより各企業の予算にあわせたLINE アカウントの運用が可能になります。
 
ただそのためには、アカウントの運用において、常にすべての友だちにメッセージを配信するスタイルではなく、適切な友だちグループに対して、計画的にメッセージ配信をしていくことが重要になります。アカウントが統合されたら、自社はどのような運用スタイルをとるのか? など改めて考えてみてはいかがでしょうか。
 
トライバルメディアハウスでは、各企業さまの運用スタイルに合わせたLINE アカウントのコンサルティングを行っています。またLINEのAPIに対応したEngage Managerの提供も行っていますので、興味のあるご担当者様はお気軽にお問い合わせください。
 
LINE ビジネスコネクトを活用したマーケティング支援の特設サイトはこちら
 
LINE ビジネスコネクトを活用したサービスの企画・運用事例はこちら
 
LINEのAPIに対応した、ソーシャルメディアアカウント統合管理ツール「Engage Manager」はこちら

エンジニアがブログを書く/情報発信する上でおさえておきたいポイントとは?

新年度もスタートし、もう1ヶ月…時が流れる速さに戦々恐々としています。どうも、今年度このブログ

Tribal Media House Engineering Blog

の運営を担当することになりました、トライバルメディアハウス ソリューション開発部の阿部です。このブログで色々と ためになる/役に立つ/いい息抜きになる 情報をメンバー共々発信していければと思っています。

 


 

さて、2018年度1本目の記事はこれを書いておきたい!ということで、今回のお題は「エンジニアがブログを書く/情報発信する上でおさえておきたいポイントとは?」。

 

気軽に情報発信できる場が増えてきている中、書かないのはもったいない。ただ、闇雲に書いても 伝わらない、読まれない のは実に悲しいし気持ちが折れる…。

 

でも実は、ちょっと意識するだけでクオリティがぐっと上がるかもしれない。そこで、エンジニアがブログを書く/情報発信する際に、意識すると良い基本的なことをまとめたいと思います。

実はこの記事、社内の若手エンジニア向けに書いていたものになります。(少し説教臭いかも)

ただ、「心機一転、今年度こそブログ書くぞ!」という人もぜひご覧頂ければ幸いです。

 

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まず目指したいのは 「最後まで読まれる記事」・「一人にでも役に立つ記事」

ブログを書く/情報発信する目的はいろいろあり、それによってさまざまな“良い記事”がありうる。

大量の情報が載っていれば良い記事なのか、要点だけ書いてあれば良い記事なのか…そこには様々な答えがあると思いますが、共通して「良く書けたかどうか」の基準を置くなら、以下がいいのではないか、と思っています。

  • 最後まで気持ち良く読まれる記事か
  • 一人にでも「役に立った!」「あってよかった!」と言われる記事かどうか

 

最後まで読まれ、「役に立った!」と思わせられた記事は、以下を満たせていると言えます。

  • 意図した相手に、読みたいと思ってもらえた(興味をひく・内容にあっているタイトル/導入になっていた)
  • 詰まらずに読み進められた(わかりづらい単語や表現が無かった)
  • 読み終わって気持ちいいと思わせられた(十分な情報が載せられていた)
  • また読みたい、と思わせられた

 

まずは 「最後まで読まれる記事」・「一人にでも役に立つ記事」 、これを目指していきたいものです。

 

 

重要なのは “ゴールの設定”・“取捨選択”・“来た道の地ならし”

それではどうすれば 「最後まで読まれる記事」・「一人にでも役に立つ記事」を書くことができるのか? 第一に重要となるポイントは ゴールの設定 と 取捨選択 ストーリー作り地ならし にあります。

 


「① ゴールの設定」 〜ひとりよがりではない記事作り〜

エンジニアが情報発信の際についついやりがちなことが “自身の経験の羅列” 。

「自分の時はこうだったから、それを書こう」とシンプルに考えてしまいがちですが、
そのように書かれた記事には以下のような課題がありがちです。

  • その時・状況でしか役に立たないメモでしかない(前提の環境が違うと役に立たない、システムの仕様変更ですぐに使えなくなる)
  • 異なるスキルセットのエンジニアが読んでも、前提知識が異なり分からない

 

それではどうすればいいのか、それが「ゴールの設定」になります。

  • 読み手が誰か(どんなスキルを持つ人なのか、どんなことに困っている人か)を明確にイメージしてみる
  • 読み手が読み終わった後、どうなっているか(何ができるようになっていればゴールか)

 

「どんな人にどんな効果を与えたいのか」を考えることでどんな順番で話をすべきなのか、どんな補足が必要なのかが見えてくるはずです。

 

そう、ひとしきり読んでから「ミドルウェアのバージョン違うから、この情報使えないじゃん!最初に書いておいてよ… :( 」というあの気持ちを、他の人に味わわせてはいけないのです。

ネットの向こう側にいて、同じようなことで頭を抱えているエンジニアへ届けるように、ゴールと注意点を考えてみましょう。


「② 取捨選択とストーリー作り」 〜捨てることで、ストーリーを輝かせる〜

ゴールと気をつけたいことが決まったら、「さあ書き出そう!」という前に一呼吸。

 

いきなり走り出す前に「書くべきこと」「書かなくてもいいこと」を決め、それを「どんなストーリーで見せるか」を決める、そんないわば “準備体操” をすることで、より素晴らしい記事にすることができます。

 

『新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング』(Amazon)というライティングの良著がありますが、そこで紹介されている内容をベースに、私は構成を考えるにあたって以下のSTEPを踏むようにしています。

 

 

  1. 書こうとしている情報を、まずは“箇条書き”でメモに起こす
  2. 箇条書きされたそれぞれの情報を眺め、足りない情報を追加していく
  3. それぞれの情報を、その重要度からA・B・Cの3段階に分ける
  4. 思い切ってAの情報だけ取り出し、並び替えてストーリーを付ける
  5. ストーリーを飾る情報として、Bの情報で肉付けする
  6. どうしても必要なCの情報だけ、最後にトッピングする

 

全体を通して、いわばAの情報は“ストーリーの盛り上がりポイント”、それを強調するのがBの情報になります。Cの情報は無くてもいいものの、実はトッピングすることで物語全体が輝くこともあるかもしれません。

 

このステップを踏むことで、“記事の台本” とも言えるメモができたはず。これさえあれば、記事はすぐに書けるのではないでしょうか?早速書いてみましょう!


「③ 地ならし」 〜穴や出っ張りをなくす〜

台本にしたがって記事が書けたでしょうか?それでは投稿!の前に、ぜひやっておきたいのが “地ならし” です。

ゴールを決めて台本を書いてもやはりつきまとうのが、自分の経験・知識を前提にしてしまっているが故の

  • “出っ張り”(書きすぎていて読みづらくなっている、理解しづらくなっている)
  • “穴”(自分にとって“当たり前”だから、と省略してしまっている)

が起きてしまっていること。

 

ぜひ、最後のクオリティアップのために、そんな“出っ張り”や“穴”を地ならししておきましょう。具体的には以下を実施してみるのをオススメしています。

  • 記事を声に出して読み上げる(誤字や表現の引っかかりに気づくことができる)
  • 一般的でない略し方、表現を使ってしまっていないかチェック(迷ったらGoogle検索のHit件数で比較しましょう)
  • 1晩おいて、改めて読み直してみる(別の人が書いた記事として見てみると、意外と誤字脱字に気づける)
  • ディスプレイから離れて、記事の濃淡を見てみる(黒く見えるのは、漢字が多い/スペースが少ない証拠)
  • 冗長になる箇所は、別記事への切り出しやリンクを検討する(長すぎる記事も、最後まで読まれない)

 

あとは、とにかく書いてみる!読んでもらう!

さて、ゴール決め〜書いた後のチェックまでをまとめてきました。あとはいちばん重要なこと「とにかく書く」というのを実践するのみです。

書いて、さらに読んでもらいフィードバックをもらうことで、書くプロセス・ポイントが自分の中に染み付いていくことで、発信がどんどん楽に、クオリティが上がっていきます。

いろいろと書いてきましたが、結局は「とにかく書いて、読んでもらう」が大正義なのかもしれません。(臆するよりも行動あるのみ)

 


 

最終的に「行動あるのみ!」という着地になってしまいました笑
いかがだったでしょうか?

新年度、ぜひ情報発信にチャレンジしてみて欲しいと思います。(特にトライバルメディアハウスの若手エンジニアに期待大です!)

 

 

TMH3年目のエンジニアの振り返り

皆さん、こんにちは。

トライバルメディアハウス (TMH) ソリューション開発部のザンです。

 

今回TMHの3年目になったばかりのエンジニアとして振り返りをしたいと思います。

また振り返りからTMHの面白いことや特徴を確認して、みなさんに説明したいと思います。

 

どうぞ宜しくお願い致します。

 

 

自己紹介

ひとまず、自己紹介をさせていただきたいと思います。

私はベトナムの出身です。

2年前にベトナムでの大学を卒業したら、すぐに日本に来て、TMHに入社して仕事を始めました。

詳しくは以下にて記載しています。ご覧ください。

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2010/09  ベトナムのハノイ工科大学に入学して、5年間のIT勉強をしました。

2015/06  卒業して、ハノイでのTMH TechLabで働いていました。

2015/11  日本に来て、TMHに入社しました。

2017/11  3年目になりました。

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そうして、2年間TMHでソフトウェアエンジニアとして働いています。

仕事ですが、主にcocosquareというTMHのWebサービスの担当者です。

サービス運用・保守から開発までの仕事をしています。

また、同級生の仲間とKBRというTMHの社内制度に向けて、小さいシステムを開発・運用をしています。

 

やっている仕事の中で運用・保守の仕事に大分の時間を使用しています。

不具合を調査したり、修正したり、テストを実施したりすることはメインとなります。

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振り返り

次は自分で2年間を見直して、振り返りをいたします。

2年間にTMHで働いて、沢山経験や知識が取得できました。

その為に、自分が2年前の時点より成長していることを感じています。

「2年間にどんな体験・勉強ができたの?どのように成長しているか?」という質問があると思いますので、以下にて詳しく説明させていただきたいと思います。

◼1年目の振り返り

●入社したばかりの時、困ったことが多い

その時に、卒業したばかりなので、知識が足りなくて、仕事のやり方がまだわかりませんでした。また、日本の企業で働く外国人なので、超えらなければならい「高い日本語の壁」がありました。困っていた時期でした。

 

●実際プロジェクトに参加、勉強がいっぱい

cocosquareのチームに参加して、 プロジェクトの構成や仕事について勉強を始めました。やはり知らないことがいっぱいあった。あと、勉強したものがあったかもしれませんが、実際に触ると、知識がまだ足りないので、もっと勉強しないといけないと思いました。実際に勉強していることは PHP、CakePHP、CSS、jQuery、Ajaxなどです。

 

●小さいタスクをし始めて気づいたこと

小さいタスクといっても、簡単じゃなかったことがわかりました。

プロジェクトの範囲が大きくて、自分もプロジェクトについてまだ理解できなかった、調査が必要で、時間がかかりました。その上テストケースを自分で作成して、修正したコードですが、どこまで影響がかかるかを調査しても、足りなかった場合があり、何回も修正していたテストケースがありました。

  

●日本語の挑戦

ベトナムで日本語を勉強していましたのに、日本に来て、「全然足りないかな」ということに気づきました。相手の話は全然わからなくて、コミュニケーションも辛かった。そのため、もっと勉強しないといけないと思います。

 

◼2年目の振り返り

プロジェクトや仕事や日本語が慣れて来るところで、もっと挑戦を続けていました。

●プロダクトのメインメンバーとして責任を持ってタスクを積極的に進めました

コミュニケーションを増やすために、開発以外にシステム運用者との窓口の担当し始めました。
だんだん担当する問い合わせが多くなっていました。難しいタスクもあります。調査から対応まで全部責任感を持って実施しました。
おかげで多くの日本人のエンジニアではないメンバーとコミュニケーションをとる機会が増えて日本語に自信がついてきました。

 

●サーバーと出会う

それまでサーバーに触る機会が全然なかったので、初めてサーバーに触った時、すごく緊張しました。特に本番リリースでした。運がよかった、まだ大きなミスがありません。(小さなミスはありましたが、カバー出来る内容だったの良かったです。)

その上、お問い合わせの調査を実施するために、サーバーを触る機会もあります。

そのために、サーバー構成などについてのいくつかのことが勉強できました。

 

●スケジュール管理、リーダーシップ勉強(マネジメントを始めたこと)

スケジュール管理は、今は自分のスケジュールを自分で立てて、管理・調整しながら、実施しております。意外と難しかったです

最初は全然できなかったので、先輩に何回も教えていただいて、修正しました。

今だんだん慣れてきましたが、スキルがまだ足りないので、もっと練習しないといけないと思います。

 

あと、自分で「1分間リーダーシップ―能力とヤル気に即した4つの実践指導法」というリーダーシップの本を読んでいました。良いことがたくさん勉強できました。

  

●マーケティング勉強

TMHはマーケティングの会社なので、普段の仕事や勉強会を通し、出来る限りマーケティングについて勉強をして、一部ですが知識を取得できました。

自分で基本的なマーケティングの本を読んでいます。

例えば「明日の広告」「ブランド論」「マーケティング戦略(第5版)」などです

日本語能力がまだ弱いので、マーケティング本を読んだ時、思ったより難しかったが、頑張っています。

 

●日本語の勉強を続ける

 前に話したこともありましたが、日本語の壁がまだまだ高いので、勉強しなければなりません。

 

●架け橋としてベトナム人のメンバーと日本人のメンバーを繋がっている

TMH TechLabというベトナム現地法人にて若いエンジニアが30人くらいがいます。

ベトナムのエンジニアがどんどん日本のプロジェクトに参加しています。

その為に架け橋として、ベトナム人のメンバーと日本人のメンバーを繋げています。仕事だけではなく、生活のことも含めてです。

 

◼スキルアップ

2年間にTMHで働いていて、いろいろな経験・知識が勉強できました。

その為に、以下の自分のスキルがすごくアップされました。

  • cocosquareについて構成や理想(プロジェクトの構成・サーバー構成)
  • IT技術もいくつか習得できたこと
  • 調査やテストのスキルがアップ
  • 自分のテストケースフォーマットができて、使用すること
  • 自分のスケジュール管理フォーマットができた
  • マネジメントにだんだん慣れて、自分のスケジュールを自分で管理
  • マーケティングについて知識を身につけている、特にTMH熱狂マーケティング
  • リーダーシップについていくつかのことがわかった
  • 日本語も上達ができました

 

 

TMHの魅力・面白いこと・特徴的なことの確認

最後は振り返りからエンジニアとしてTMHの魅力・面白いこと・特徴的なことを簡単にご説明したいなと思います。

以下にて記載しております。

  • TMHはマーケティングの会社ですが、マーケティングの未来を作る為に、テクノロジーの大切さを認めている会社です。
  • 技術が高くて、経験が豊かである「おじさん」は半分、若い者のエンジニアは半分である。ちょうどいい仕組みだと思います。
  • 勉強機会がたくさんあり

          ・IT知識

          ・マーケティング知識 (社内勉強会、イベント、マーケターとの交流)

          ・他のスキル (マネジメント、リーダーシップなど)

  • ベトナムに興味がある方や架け橋エンジニアになりたい方などに機会が沢山あります。
  • ITの仕事だけではなくて、能力があるマーケティング分野があれば、能力を活かせます。
  • TMHでは勉強・チャレンジは大事となります。

開発部ではチャレンジ20%ルールがあります。

チャレンジとして、勉強したいことに働く時間の20%を使えます。

良いルールだと思います。

 

 

最後

日本に来て、TMHに入社するのは私にとって良いことだと思います。

良い環境で勉強して、毎日成長できていますので、嬉しいです。

ただし、できないことまだ沢山あります。

できないことができるように、もっと勉強したくて、もっと成長したいと思っています。

これからも頑張りたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

【寄せ鍋レポート #5】日本を離れて気づいたチームづくりで大切なこと

こんにちわ。トライバルメディアハウスの高田です。

 

今日は 日本を離れて気づいたチームづくりで大切なこと エンジニア寄せ鍋#5 レポートブログをお届けします。

yosenabe.connpass.com

 

エンジニア寄せ鍋のご紹介はこちらのブログをご覧ください。

tech-tribalmedia.hatenablog.com

 

今回のイベントでスピーカーを担当した
弊社ベトナム現地法人 Tribal Media House Technology Lab Co., Ltd. の代表 佐藤とCTO 薄井の2名へのインタビュー形式でお届けします。

 参加出来た方も出来なかった方も、楽しんで読んで頂ければと思います。

 

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左から、高田、佐藤、薄井

 

スピーカー:佐藤 譲太郎 (Jotaro Sato) 薄井 庄治 (Shoji Usui)のご紹介

 

高田:今日は 日本を離れて気づいたチームづくりで大切なこと エンジニア寄せ鍋#5 のレポートブログです。インタビュー形式のブログにしていきますので、お話を伺わせて下さい。お二人にインタビューするのは初めてかもしれないですね。ドキドキです。普段、お二人とは距離的に離れた場所で一緒に働いていますので、こぼれ話も期待しちゃいます。(笑)よろしくおねがいします。

 

佐藤・薄井:よろしくおねがいします!

 

高田:まずは、簡単に自己紹介をお願いしてもよろしいでしょうか。

 

佐藤:佐藤譲太郎、1975年生まれです。3年前にベトナム支社を設立してからベトナムを拠点に生活してます。といっても、本社業務も兼務しているので、日本にもよく帰国しています。お陰で日本とベトナムの価値観の違いや文化のギャップを常に新鮮な気持ちで感じることができ、刺激的な毎日を送ってます。ちなみに、最近まで薄井とは、同じマンションで共同生活をしてたんですよね。昨年の夏に、彼の家族(奥さんと1歳の男の子)がベトナムに来てくれたんですが、変わらず一緒に住んでました。彼の家族と僕が一緒に夕飯を囲むというドラマみたいな生活をしてました(笑)

 

高田:毎晩謎の緊張感がありますね(笑)ありがとうございます。次は薄井さん、お願いします。

 

薄井:薄井庄治、1982年生まれの36歳。ITエンジニアです。ベトナム支社ではエンジニアを教育したりアプリ作ったり社内のインフラ管理したりなんでもやってます(笑)
同じくベトナム歴3年で、去年の夏に妻子をハノイに呼び一緒に住んでます。

 

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トークする薄井(左)と佐藤(右) 

ベトナム現地法人 Tribal Media House Technology Lab Co., Ltd. について

 

高田:ありがとうございます。次に、ベトナム現地法人Tribal Media House Technology Lab Co., Ltd.についてご紹介頂けますか。

 

佐藤:2015年1月に開発チームの拡大やASEAN市場への足がかりなどを見据え、外注やラボ開発などの選択肢もありましたが、思い切って現地法人を設立しました。ベトナムを選んだ理由は、IT教育に力を入れていたり、比較的親日だったりといろいろあるけど、懇意にしている会社が、一足先にハノイで会社を設立されていた事が大きいですね。

 

薄井:日本ではエンジニアの採用が熾烈ですからね・・・。ベトナムはIT人材の育成に積極的でエンジニアの数が増えていることで、採用しやすいことも理由の1つですね。

 

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Tribal Media House Technology Lab Co., Ltd.は3年目にして30人を超えた 

 

高田:本当に優秀なメンバーが多いですよね。お二人の活動のお陰だと思います。お二人はもうベトナム生活が長いと思いますが、ベトナムに対しての印象や思いなどもあれば簡単にお願いしてもよろしいでしょうか。

 

佐藤:ベトナムはとても親日で、最近では第二外国語として日本教育をしている学校もあるほど。日本人と知って嫌な顔をされることもないし、基本みんな暖かいので過ごしやすいですよ。でもまだまだ成長途中の国なので、おもしろい経験もたくさんさせてもらってます(笑)例えば、新しい部屋へ引っ越した初日にシャワーヘッドが根本からポッキリ折れたり、タクシーに乗ってたら家に帰る時間だから降りてくれと言われたり(笑)いろいろ慣れてきて、最近はこのレベルではもはや驚かない自分がいます。

 

高田:タクシー降ろされるんですね。日本ではめったに起こらないですね(汗)

 

薄井:ドアノブが壊れて部屋から出れなくなったり、エレベーターが落ちたりという話もよく聞きますね。エレベーターは落ちても安全装置がしっかり作動し安全だろとドヤ顔。落ちないようにお願いしたい・・・。

 

高田:閉じ込められたり落ちたり、安全に関わる部分は冷や汗ですね。。。

 

佐藤:ベトナムの好きなところは家族をとても大切にする文化かな。テト(旧正月)は必ず帰省して家族と一緒に新しい年を祝ったり日本がなくした文化をしっかり持っている国ですね。

 

薄井:お年寄りや子供もとても大切にしてますね。バスとかではお年寄りにすぐに席を譲ったり、子供が泣いていてもお互い様だからね。という感じで見守ってくれます。

 

高田:とっても温かい国という印象ですね。今、日本オフィスで働いてくれているメンバーも日本のことをリスペクトしてくれているし、とてもありがたい事ですよね。

 

トークで伝えたかった事

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トークのゴールについて話す佐藤 

 

高田:さて、本題のトークについてです。トークの中で盛り上がりもたくさんありましたが、敢えてポイントをあげるとしたらどんな事になりますか?教えてください。

 

佐藤:オフショア開発で失敗したという話は良く聞く話だけど、その失敗はほんとにオフショアのせい?ということを考えて欲しかったです。ベトナムに来たことで、日本だろうが海外だろうがどこにいてもチームを作れることを実感しました。言葉や文化の違いが失敗の原因と安易に考えちゃうとこれからチームなんて作れないと思うんですよね。だって日本人だけで開発を進める機会は減る一方だし。

 

高田:確かに。普段コードを書いていて、GitHub上でも日本人だけでコントリビュートする事って少ないですもんね。

 

薄井:言葉の違いや文化の違いが失敗の原因になることも、もちろんあると思いますが、そもそもやるべき文書化ができてなかったり、認識のすり合わせが不十分なまま進めてしまうケースも結構あるんじゃないですかね。言葉や文化の違いは受け入れつつ、日本人同士だと、つい曖昧にしてしまうことをしっかりやっていけば、必ず国境の壁を超えれる。と思えるようになってきました。

 

高田:とてもポジティブになれる良い話ですね。

 

ベトナムでの勉強会

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 開始前は各々が雑談で盛り上がりました

 

高田:今回は日本での開催だったんですが、ベトナムではエンジニア寄せ鍋の様なコミュニティーや勉強会みたいなモノは参加されたりした事がありますか?または、開催されているのを見聞きしたりした事はありますか?

 

佐藤:ベトナムに駐在する日本人で勉強会をしたり、IT業界の人達が集まって飲み会を開いたりして情報交換などはしてますよ。

 

高田:良いですね。普段の情報交換って億劫に感じてしまったり、意外と場が少なかったりしますよね。エンジニア寄せ鍋の発足も、もともとはエンジニア同士が業界・業態関わらず情報共有出来る場があればいいのにな。という思いから発足しています。

 

薄井:ベトナムでも勉強会はあるみたいですが、勉強会まとめサイトみたいなものが無いので探すのが大変ですね。一度だけベトナムのIT勉強会にも参加したことがあるのですが、会話はすべてベトナム語だけなので 5分で眠くなりました・・・

 

高田:必然的にベトナム語スキルが求められますね。(汗)薄井さんの場合、眠くなるのはビールの飲み過ぎ疑惑が残ります。(笑)

 

懇親会ではDoubleの周りに人が集まった

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 懇親会でDoubleに興味津々のみなさん

 

高田:懇親会はいかがでしたか?多くの参加者が懇親会にも参加して頂いたと思っているんですが、懇親会での感想などあればお願いします。

 

佐藤:海外での駐在を経験された方やまさにこれからオフショアを始めようという方もいて良い刺激になりましたね。中には海外駐在者向けのアプリを開発している方もいて、ぜひ使ってみたくなりました。そして、思い切って購入したDoubleも好評でよかったです。距離の壁を超える方法の1つにしてもらえるとうれしいですね。

 

高田:Doubleは懇親会の中で動かしましたがとっても人気者でしたね。質問も飛び交っていたし、実際にどんなコミュニケーションを普段行っているのかイメージしやすかったと思います。

 

薄井:中国でのオフショアの話なども聞けて、国が変われば問題もかわるなぁ。ととてもおもしろかったです。

 

今後の個人的な活動

 

高田:ちなみに、普段こういった話をする機会が少ないので個人的にも聞いてみたいのですが、お二人の今後の活動予定など何かありますか?この分野に興味がある!とか、これは来るだろ!とか。個人的な事でも大丈夫です。(笑)

 

佐藤・薄井:仮想通貨のマイニング!!

 

高田:マイニングですか?掘るって事ですよね?普通のエンジニアが出来るんですか?(汗)

 

佐藤:いま仮想通貨の盗難事件が起きたりしてますが、私も他人事ではありません(笑)なんて話は置いておいて、ベトナムの電力は日本の1/3なので、地の利を活かしてマイニングを薄井と始めました。

 

高田:なるほど。確かに電力は重要なポイントですね。

 

薄井:ベトナムでもマイニングは盛んで、GPUが枯渇してます。ベトナムのマイニング事情に興味があるかたは、こちらまで(笑)

 

高田:興味あるので後ほど連絡しますね。(笑)聞けてよかったです。ありがとうございます。


今日は普段聞けない話も結構聞けた気がします。ありがとうございました!

 

佐藤・薄井:ありがとうございましたー!

 

エンジニア寄せ鍋の今後の活動

yosenabe.connpass.com

ご興味ある方は、是非、ご参加下さい。
よろしくおねがいします。

【寄せ鍋レポート #4】2017年Web開発/運用技術の振り返り & とある現場の改善と挑戦と挫折

こんにちは。トライバルメディアハウスの高田です。

 

今回は 2017年Web開発/運用技術の振り返り & とある現場の改善と挑戦と挫折 -エンジニア寄せ鍋#4 のレポートブログをお届けします。

yosenabe.connpass.com

 

エンジニア寄せ鍋のご紹介はこちらのブログをご覧ください。

tech-tribalmedia.hatenablog.com

 

今回のイベントでスピーカーを担当させて頂きましたので、トークの背景を中心にレポート形式でお届けします。

参加出来た方も出来なかった方も、楽しんで読んで頂ければと思います。

 

前佛さん 

 

まず、今回はさくらインターネット㈱ テクノロジーエバンジェリストの前佛 雅人 (Masahito Zembutsu)さんにもトークして頂きました。お忙しい中、本当にありがとうございました。

当日は体調が悪かったらしく、マスクをしながらのトークがスゴく苦しそうでした・・・

やりきって頂き、ありがとうございました!

 

前佛さんには事前の打ち合わせで2017年のWeb技術動向振り返りをお願いしましたが、その中でも特にDockerにフォーカスして頂く形になりました。

 

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とある現場の改善と挑戦と挫折 in 2017

 

一方、私のトークは「とある現場の改善と挑戦と挫折 in 2017」というタイトルでした。

 

私のトークは社内でもタイトル勝負な事で知られており(!?)ますが、今回もキャッチーなタイトルだったのではないでしょうか。誰も褒めてくれないので、自分で褒めます。

 

当初、AWS, Docker, Packer, Terraform, Ansible などなど2017年に挑戦して挫折した内容をトークしたいと考えていましたが、せっかくさくらインターネットさんとのコラボレーションが出来たので、さくらインターネットさんの「さくらクラウド」「さくらVPS」にフォーカスした内容に前日に変更を行いました。

 

さくらクラウド、さくらVPSを業務で使う話はWeb上で検索しても、意外と情報が少なく、私自身も情報収集に苦労しているポイントです。

その経験を少しでも多くの方に聞いて頂き、気付きやアイデアになれば嬉しいと思いました。

 

具体的には、さくらクラウドでTerraformを使う話、さくらVPSでAnsibleを使う話という内容でした。

 

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ユーザーからのフィードバック 

 

トークの中でもお話しましたが、さくらクラウドに関しては国内のベンダーとしても頑張って欲しいと個人的に思っています。その愛情が溢れてしまった分だけ生意気な事を言った自覚があります。。。反省。

 

サービス・システムを開発しユーザーに提供しているエンジニアとしては、ユーザからの声というのは非常に貴重な意見であると私個人として考えています。

その為、ユーザーからのフィードバックは嬉しいだろうな!と勝手に想像して、いくつかの意見をあげさせて頂きました。

大きな心のさくらインターネットのみなさん、ありがとうございました!

 

嬉しかったエピソードがあります。

 

UsacloudというさくらクラウドのAPIを使う為のCLIツールがあります。

デフォルトの出力形式がテーブル形式になっている事が「CLIとしてはありえない!」という事をトークさせて頂きました。

私は個人的にオプションで出力形式を変更出来る様に自分でコンパイルして使っていましたが、数日後、v0.6.0として機能ローンチされていました。

github.com

さすが素早い対応に感謝!

これでまた、Usacloudをどんどん使っていこうと思います。

 

さらに、Usacloudの後ろで叩いているさくらクラウドのAPI自体も、個人的にはパフォーマンスに不満があり、トークの中で不満を言わせて頂きました。

これも近日、何かが起きるとか起きないとか。。。

 

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優しい愛、厳しい愛 

 

今回、さくらインターネット様のサービス・性能について好き勝手言わせて頂きました。

これは「優しい愛、厳しい愛」というキーワードから来ている行動です。

 

弊社では社員が考えた「11訓」というものがあり、それを体現する事がトライバルメディアハウスの社員として大事にされています。

その中の一つに「優しい愛、厳しい愛」があります。

社員全員が11訓の中から一つ選んで名刺の裏に印刷する事が出来るのですが、私はもちろん「優しい愛、厳しい愛」を選択しています。

他社様とのコレボレーションイベントでもこれを体現する私、誰か褒めて!

 

。。。さて、トークの内容に戻ります。

 

トークで伝えたかった事

 

今回、大きなテーマとしてInfrastructure as Codeがありました。

 

私のチームでは、厳密なIaCを実施は出来ていません。その代わり、自分たちにあった範囲で無理のない事から実施して行く事が大切だと考えています。

理論や定義ありきのアクションではなく、身の丈にあったアクションをしていくというのは常に意識しています。

どんなに素晴らしい施策やアクションも青写真で終わってしまっては意味がなく、ユーザーにその価値が届いて初めて評価されるものだと考えています。

 

トークの最後には纏めてして、以下をあげさせて頂きました。

 

・使い所、使い方を意識しよう

・完璧に行くと考えるのはやめよう

・問題解決を楽しもう

 

これは私が普段から開発部のメンバーに伝えている事であり、いつも振り返りをすると行き着く反省点です。

 

日進月歩で技術が進んでいく中で、自分たちを推し進めてくれるものや他社のブログなどを見て羨ましいと感じる事はたくさんあります。

しかし、それを使うのは自分たちであり我々のサービスの価値を提供するのは自分たちです。

自分たちの現在地をしっかりと理解して、必要な事をしっかり確実にやっていく事が大切だと考えます。

 

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懇親会

 

今回も懇親会で多くのエンジニア同士のコミュニケーションが行われていました。

エンジニア寄せ鍋の本当の目的であるコミュニケーションが盛り上がっている事は、主催者として非常に嬉しい事です。

業界や業種を超えて多くのエンジニアがコミュニケーションしてくれる事で、エンジニア寄せ鍋はどんどんステキなものになると考えています。

エンジニアとコミュニケーションしたい皆さん、是非、ご活用下さい!

 

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次回

 

さて、次回のエンジニア寄せ鍋ですがなんと第5回!!

コミュニティー立ち上げ当初は1,2回で終わるかな?なんて持っていましたが、みなさまのお陰で継続出来ています。本当にありがとうございます。

 

次回は銀座で開催予定です。

内容はベトナムで開発チームを立ち上げた話。

その際の涙と笑いに溢れるお話です。

yosenabe.connpass.com

 

ご興味がある方は、ご参加よろしくお願いします。

 

改めて、エンジニア寄せ鍋のご紹介はこちらのブログをご覧ください。

tech-tribalmedia.hatenablog.com

 

【寄せ鍋レポート #3】音楽・エンターテインメント×AI “音楽・エンターテインメント”から見るAIの今と活用について

こんにちは。トライバルメディアハウスの高田です。

今回は ”音楽・エンターテインメント×AI -エンジニア寄せ鍋#3” のレポートブログをお届けします。

エンジニア寄せ鍋のご紹介はこちらのブログをご覧ください。

今回のイベントでスピーカーを担当した、弊社エンジニア・阿部へのインタビュー形式でお届けします。

参加出来た方も出来なかった方も、楽しんで読んで頂ければと思います。


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スピーカー:阿部 祐輝 (Yuki Abe)のご紹介

高田:さて、今日は”音楽・エンターテインメント×AI -エンジニア寄せ鍋#3” のレポートブログという事で、インタビュー風にお話を伺いたいと思います。普段一緒に業務を行っていますが、インタビュー形式という事で少し恥ずかしい感じもしますが(笑)よろしくおねがいします。

阿部:よろしくお願いします。

高田:まずは、ご自身の自己紹介を簡単にお願いしても宜しいでしょうか。

阿部:現在トライバルメディアハウスではソフトェアエンジニアとして、オンラインコミュニティプラットフォーム「cocosquare」の開発 及び 保守を行っています。(カタカナ多いですね笑)また、「熱狂マーケティング」のユニットに所属しており、最近ではプランナーとしても参画しています。

またそれら業務の一方で、自身のライフワークとして“音楽・エンターテインメント× テクノロジー”(昨今では“エンターテック”とも呼ばれます)に取り組んでおり、ブログメディア「BAKERY」を運営し、情報発信・制作を積極的に行っています。


「音楽・エンターテインメント×AI」について

高田:ありがとうございます。次に、今回のテーマを「音楽・エンターテインメント×AI」にした理由・背景やその想いなどを聞かせて頂けますか。

阿部:様々なエンジニアが自身のナレッジや経験をシェアし刺激し合うこの「エンジニア寄せ鍋」で、自身が一番新しい刺激を注入できるものは何かを考えた時にうかがんだのが、やはり “エンターテック” でした。自分自身、パフォーマンスする側を志していたものとして痛感している「音楽・エンタメの持つ人を動かす力」を、テクノロジーで最大化できないかと考え日々取り組んでいて、これについて話したいな、と。

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登壇時のスライドより。様々な技術と“音楽・エンタメのLIVE・日常”との掛け合わせを試みている。

また同じく、この機会・タイミングで話したいトピックとして、昨今注目の高まる“AI・ディープラーニング・機械学習”があったんです。音楽・エンタメにかかわらず、大きな可能性を持つAI・ディープラーニングですが、実は正しい理解がされないまま話題が進んでしまっている。それは理解不足による誤った情報発信であったり、過度な期待であったり、狭い応用のイメージであったり。それは多くのエンジニアにおいてもそうなのでは、と感じています。

そこで今回、両者を掛け合わせながら、“AI・ディープラーニング・機械学習”について最低限エンジニアであれば理解しておくべき基礎をさらいながら、それを音楽・エンタメに応用するとしたらこういう風に分解し、広く考えられるのではないかを提示してみることで、幅広い“AI活用の芽”が生まれるのではないかと思い、このテーマにしました。

高田:ありがとうございます。


実際にトークしてみて、気付いたこと

高田:当日、たくさんの人にトークを聞いて頂けたと思うんですが、感想や気付きなどあれば教えて頂けますか。

阿部:イベントの時間帯の割には、少し盛り込みすぎましたかね(笑)

ただ当初に考えていた内容はおさえられたと思います。「AIの基礎」、そして「音楽を作るAI“以外”のAIの可能性」についても触れられたので。ただ一方で、これでは全然物足りないなと感じる自分もいます。それでも、AIを実際に開発している方からも「基礎の説明が本当に分かりやすかった」とおっしゃって頂けたのでとても良かったかなと。

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阿部のプレゼン風景からの一枚。内容盛り沢山でフラッシュプレゼンに。

阿部:今回はエンジニア以外の方も参加されていたので、その方々には特に前半が難しかったかもしれません。ただ今後“AIを活用することが当然”になっていく中で、特にエンジニアの方々にとっておさえておくべき最低限の内容を詰め込めたんじゃないかと思っています。

そうだ、「新しい技術について発表するときは、その分野に明るくない人を登壇者のパートナーに置いた方がよかった」かもなと思いました。どうしてもプレゼンしていると、緊張や時間制約、その他諸々で説明が飛んでしまうことがある。そうした時に、パートナーが質問を振ってくれればフォローしてもらえる。今後同じような機会があった時に活かしたい気づきだなと思いました。

あと、思ったよりもディープラーニングの開発をされている人が少ないんだな、と。このイベント以外でも感じるんですが、“チュートリアル触ってみた”レベルと、“AI研究者”の間の層が少ないのが勿体ない。なので音楽・エンタメに軸足を起きつつ、そこに攻め入ろう、エンジニアが行かないなら非エンジニアを連れて行ってしまおう、とか色々企んでます。(すみません、エンジニア寄せ鍋の話から脱線しましたね、、)


後輩たちの奮闘

高田:阿部さんのトークの後には、後輩の加藤・高沢のLTのもありましたが、何か感じたことなどありましたか?個人的には「面白いやってみた」だったな。という印象があるのですが。

阿部:今回はRNNLM(時系列データを扱う言語モデル)を私の方で実装し、それを簡単に使えるような環境の準備と「こんな事例がある、こんなことができるのでは?」というヒントだけを渡して、2人にいわば「RNN大喜利」にチャレンジしてもらいました。

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加藤・高沢のLTの風景。AIの成長に会場が盛り上がった。

阿部:結果として、時間が無い中2人が色々とトライしてくれて。AIが育っていく様子、また唐突に成果を出すところなど、想像以上にドラマチックな結末になり面白かったですね。環境さえ用意すればどんな人でもAIを活用できる、それを感じられる良いLTだったと感じています。

2人には「AIって面白い」と感じてもらてたら嬉しいですね。せっかくなのでこれをきっかけに加藤・高沢には、実際に理論を勉強したり実装にもチャレンジしてもらいたいです。


大盛況の懇親会

高田:懇親会も非常に多くの方が参加してくれましたが、素敵な出会いなどありましたか?

阿部:今回は様々な方に参加いただいていて、懇親会も2次会も本当に楽しかったです。エンジニアだけでなく、弁護士の方もいらっしゃったりと本当に“寄せ鍋”だな、と(笑)

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懇親会の風景。ビール片手に大いに盛り上がるひとときに。

阿部:普段の業務の中では聞けないようなお話をすることができたのはもちろん、業務をご一緒している方とも知らなかった共通点に気づくことができたりして、濃いイベントだったなと感じました。

ここから新しい繋がり、新しいチャレンジが生まれていくと嬉しいなと思っています。


個人的な今後の活動

高田:今後、阿部さん個人として活動していく予定や考えなどでお話出来る事があれば教えて頂けますか。

阿部:今回はAIにフォーカスを当てましたが、それ以外にも広くテクノロジーの掛け合わせにチャレンジしていきながら、BAKERYやこのブログから発信していこうと思っています。また今回の内容を、今度は非エンジニア向けにリバイスした記事も書こうかなと思ったり。“作れて書けて、喋れて奏でられるテクノロジスト”として、世の中を変えるようなものを生み出せないか、色々企んでいます。

またトライバルメディアハウスには音楽・エンターテインメントのマーケティングを専門としたマーケティングレーベル「MODERN AGE/モダンエイジ」がありますが、いつかそことも絡んで面白いものを作ってみたいなとも思っています。

高田:なるほど、普段聞けない事もたくさん聞けた気がします。今はありがとうございました!

阿部:ありがとうございました!


エンジニア寄せ鍋の今後の活動

11/17(金)
2017年Web開発/運用技術の振り返り & とある現場の改善と挑戦と挫折 -エンジニア寄せ鍋#4

ご興味がある方は、ご参加よろしくお願いします。

【寄せ鍋レポート #2】Go Open Source!! 使うだけじゃないOpen Source

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今回は ”Go Open Source!! 使うだけじゃないOpen Source -エンジニア寄せ鍋#2” のレポートブログをお届けします。

エンジニア寄せ鍋のご紹介は前回のブログをご覧ください。

このイベントをデザインした、弊社プロダクトデザイナー柿沼へのインタビューを交えてご紹介します。


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スピーカー:コービング ロン (Ron Korving)のご紹介

高田:ロンさんのご紹介をお願いします。

柿沼:12歳でプログラミングを始め、PHPや最近はNode.jsなど、様々なオープンソースコミュニティーに参加しています。Node.jsプロジェクトへ参加を続け、2015年にオフィシャルコントリビューターとして活躍されています。
現在は、東京のWizcorpでVice President of Engineeringをされていて、Wizcorpはゲームの開発を主に行っている会社なのですが、技術にコミットしていて、そのハイレベルな表現の場として、ゲームを選んでいるという考え方がカッコイイですよね。


高田:なぜ、ロンさんをスピーカーに迎えたのですか?

柿沼:我々エンジニア寄せ鍋が大切にしている、「とにかく気軽にエンジニア同士が知り合える・繋がれるコミュニティ」、そしてそのコミュニティで刺激を受けて、みんなで成長する。この感覚は、ロンさん本人が日頃の会話からでわかるほど、体現している存在だなと感じていました。
このイベントの立ち上げ2回目でロンさんにスピーカーをしてもらうことで、このポリシーのようなものが、イベントを振り返る時に強く印象づくのではないかと思いお願いしました。


高田:なぜ、オープンソースを題材に扱ったのですか?

柿沼:先ほどのロンさんをスピーカーに迎えた理由の中で、ロンさんが活動として表現している1つがオープンソースだったことが扱った理由になります。

世の中には、オープンソースで便利に使えるツールは多くあると思うのですが、多くの人はダウンロードして”利用する”までで終わっていると思います。「無料で便利だなぁ」くらいで思考が止まっているのかなと。

でも、オープンソースは本来、世の中を便利にして豊かにするためにあるんですよね。使ってみて、不便と思ったところをフィードバックするだけでも良いのです。
そのやりとりが、進んでいくと、

ユーザーAさん「この機能に気になったところあるから、改修してみたよー!」
ユーザーBさん「その直し方、こんなやり方もあるよー!参考にして」
ユーザーAさん「すごい!ありがとうございます。コード書き直しました!」
オーナーCさん「ありがとう、この改修すごくいいから採用するね。」

みたいなやりとりになるわけです。
改修した人も腕が上がるしフィードバックもらえるし、みんなメリットがあるんですよね。

料理のレシピなんかでも、作ってみたよー。ちょっと変えてみたよー。それいいねー。なんてやりとりよくありますよね。

そんな、あったかいつながりなのかなと思います。ITって固くて冷たくてドライに感じがちなんですが、そういう暖かいものキズナができてきているのかなと。

エンジニア寄せ鍋もそんな暖かくて有機的なつながりをイメージして立ち上げたので、今回オープンソースを扱いました。

高田:そうですか。次に行きますね。


高田:ロンさんのプレゼンテーションはどんなものでしたか?

柿沼:当日のスライドはシェアされているので、詳しくはこちらをご覧ください。

ロンさんからのメッセージは

  • オープンソースは怖がらなくて良い、デメリットはよく考えるとあまりない、メリットはたくさんある!
  • 人と人とのコミュニケーションなんだから、当たりまえのルールは忘れないで!
    (人の家に行って勝手にソファーの位置を変えた方が良いからとソファーを動かさないでしょ)
  • オープンソースにコミットできる環境づくりは必要。理解してもらうためのコツはあるよ!

でした。とてもシンプルに響く言葉でトークしてくれました。


高田:実際に会場でオープンソースへ参加をしたそうですね?

柿沼:はい、エンジニア寄せ鍋メンバーが、ロンさんが管理している、IT開発に使う英語-日本語ディクショナリへプルリクエストをしてマージされるまでを実演しました。参加者の皆さんに簡単にできることを感じてもらえたと思います。

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高田:今回初めて飛び込みLTへの申し込みがあったそうですね?

柿沼:飛び込みでLTに手を上げてくださった、hatappiさんがLTをしてくれました。武者修行のように色々なイベントでLTをしているそうで、「気軽にオープンソースに参加する方法はたくさんある、やってみよう!」とロンさんに近いメッセージを、hatappiさんの言葉で伝えてくださったので、運営としては大変ありがたかったです。

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高田:トークセッションの後に懇親会をされたそうですね。

柿沼:懇親会では、参加者の皆さんが、「実はちょっとだけど、こんなオープンソースへの参加していたんだよ。」なんて、こぼれ話が出たり、「オープンソースにチャレンジしてみます!」という声も上がったりで、盛り上がりました。みなさんがチャレンジしたら、連絡をもらえたらさらに嬉しいですね。

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高田:エンジニア寄せ鍋の今後の予定を教えてください。

柿沼:2017年はあと2回開催します。11月17日の4回目は絶賛参加者募集中です。

9/1(金)
音楽・エンターテインメント×AI -エンジニア寄せ鍋#3
(満員御礼)

11/17(金)
2017年Web開発/運用技術の振り返り & とある現場の改善と挑戦と挫折 -エンジニア寄せ鍋#4

ご興味がある方は、ご参加よろしくお願いします。

夢の舞台「SXSW」にチャレンジできた理由とそこから学んだ3つのこと(最終回) - SXSW・オースチン体験記

トライバルメディアハウス ソリューション開発部 阿部です。
全4回に渡った、音楽・テック・カルチャーの祭典「SXSW」(サウス・バイ・サウス・ウエスト)へのチャレンジ記録、今回が最終回です。
制作を通じて学んだこと・伝えたいことはこれまでの回で書き切りましたので、最終回の今回は写真多めな“SXSW体験記”としてお楽しみください!
 
サンフランシスコを経由し、オースチンへ
今回、オースチンへはサンフランシスコ国際空港で国内線乗り継ぎにて。 人生初の“単独での海外旅行”で緊張しながら、サンフランシスコ国際空港で国内線へ乗り継ぎました。 (私のように英語が堪能でない方は、事前に国内線への乗り継ぎのルートはネットで調べておくことを心からオススメします...)
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(サンフランシスコ国際空港にて)
 
合計十数時間のフライトを経て、無事 “音楽の街” オースチンに到着しました。 オースチン空港の預入荷物の受け渡し場所では、大きなレスポールがお出迎えしてくれます。
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(オースチン空港の巨大なレスポール。ただこの時、自分の預入荷物が一時行方不明に...)
 
初夏を思わせるような空気のオースチンは音楽で溢れる
滞在中のオースチンは、少し雨が降ることもありましたが、3月にかかわらず日本の初夏のような陽気。 湿度も高くなく、カラッとした空気の中でSXSWは開催されていました。
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(街中様々なところにパトカーと警官が。実に絵になります。)
会期中、オースチンの町中に点在する主要会場の他にも、一般の店舗がSXSW期間中はレンタル物件となり、様々な企業がレンタルして展示やパーティを行っていました。
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(Youtubeの赤が青空に映える)
 
TradeShow、来場者の反応に生で触れる貴重な体験
そんな陽気の中、XTREME DESING様のTradeShow出展ブースに実際に立たせていただく機会をいただけました。
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(XTREME DESIGN様のTrade Show出展ブース。統一感のあるデザインでとてもかっこいいブースです)
 
XTREME DESIGN様のブースではXTREME DNAの新しいコンセプトについて展示されており、クラウドスパコンの未来の姿にブースには多くのお客様が来ておりました。 その一角に私のコンテンツも展示いただきき、とても光栄に思っています。
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(ディスプレイにてDEMOも挟ませていただく。Bluetoothの混線が思ったよりも辛く...)
また、XTREME DESIGN様のブースでは、来場していただいた方に付箋でメッセージをいただくという面白い取り組みを行っており、多くの方がXTREME DESIGN様の事業や新しいデザイン・コンセプトへ友好的なコメントを残していっていました。
嬉しいことに私のコンテンツに対してもいくつか“実際に使ってみたい”といったコメントをいただくこともでき、
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(1日目を終えた時点でもこれほど多くのメッセージが...)
 
実際に触れる人の反応を生で見るのはとても緊張しましたが、前向きなフィードバックや改善に向けたフィードバックなど、全てが学びであり刺激となりました。 実際に利用者・体験者の反応に生で触れることの重要性は言葉で理解していたものの、実際に肌で感じることができ、ものづくりを行う自分にとって大きな転機になった4日間だと感じています。
(時間が経つほど、もっとXTREME DESIGN様の事業や技術を理解した上でそこに沿った見せ方ができたのでは、と感じることも多々ありますが、そこも自分にとって大きな糧となっています。)
 
夢の舞台に注ぎ、多くの学びとこれからの意欲をもらえた2ヶ月間
あれから数ヶ月たち、そこで学んだこと・体験したことを一つずつ整理する機会ともなった本記事の執筆でしたが、改めて本当に夢のような時間だったと今でも感じています。
ただその思いと同時に、「あれを超えるような夢をしっかりと持ち、叶えていかねば」と思えています。
また、チャンスをくださったXTREME DESIGN様も先日大きなリリースを発表されていましたが、爆速で進まれている皆様を感じるたびに、自分も負けず進み続けねばと感じています。
世の中を最高に楽しくしながら、自分自身も楽しんでいけるよう、一歩一歩進んでいきたいと思います!
 
 
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(SXSW、コンテンツ出展だけでなくもちろん楽しんできましたよ!)
 
全4回、最初に思っていた以上のボリュームとなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。私阿部も、今後も様々な機会で情報発信していければと考えています。

夢の舞台「SXSW」にチャレンジできた理由とそこから学んだ3つのこと(第3回) - チャレンジのための “心”・“技術”・“場”

トライバルメディアハウス ソリューション開発部 阿部です。

前回に続き、音楽・テック・カルチャーの祭典「SXSW」(サウス・バイ・サウス・ウエスト)へのチャレンジから何を得た3つのこと、そしてどんな体験だったのかをシェアするシリーズの第3回。

今回のキーワードは「チャレンジのための “心”・“技術”・“場” について」。
これから何かにチャレンジしようとする人・チャレンジしている人に向けて、それを乗り切りワクワクするための私なりのTipsをシェアしたいと思います。

 

チャレンジのためのTips -いかに “心”・“技術”・“場” を整えられるか

今回の“SXSWのコンテンツ制作”は、自分にとってとても大きなチャレンジでした。
今回の仕事は「展示ブースに人を惹きつけ入場者を増やすためのコンテンツ制作」。 出来合いのものではなく新しい技術を使い、一からの設計・開発をするというもので、これだけでもプレッシャーのあるチャレンジですが、さらに初の国外での仕事で、しかも憧れのSWSX。本当にワクワクするとともに、時に恐ろしくなるチャレンジでした。

そのプロセスの中では、失敗したり焦ったり苦しんだりとチャレンジに付き物の壁が立ちふさがる。それらを一つ一つ乗り越えていくことで確実な成長を感じ、チャレンジがいかに重要かを再認識するプロセスでもありました。

ただ常にチャレンジし続けるには相応の大変さもある、それに対してどう向き合えばいいかを考えた先で、私は “心”・“技術”・“場” という3つの要素をいかに日頃から整備できるか が勝負なんだと感じるようになりました。

それらは具体的にどういうことか、感じたことをシェアしていきたいと思います。

 

【心】「大変かも」と「面白そう」が同時に現れた時、どちらを取るか

常にチャレンジとは今現在の自分自身のスキルを超えることを求めてきます。それに対面した時、私の場合は「大変だろうな…」という気持ちと「出来たら面白いだろうな」という気持ちが同時に起こりがちです。

ではそれらの気持ちにどう向き合うか。私は「少しでも“面白そう”がそこにあるのであれば、チャレンジを選択する」ということを日頃から言い聞かせるようにしています。
(よく聞く話かもしれませんが、今回のチャレンジを通じてこの言葉の意味を強く痛感しました)

「大変だった」ということは時間が経てば笑い話にできる、ただ「チャレンジをしなかったことの後悔」は時間が経てば経つほど重くのしかかってくる、と考えているからです。


「チャレンジしても失敗すれば後悔する」と言われることもありますが、私は後悔には2種類あり、そちらの後悔は「自分自身の成長の糧にできる“後悔”の最たるもの」 だと思っています。

もし「チャレンジの機会があるのになかなか踏み出せない」という方、試してみてはいかがでしょうか?

 

【技術】常に磨くべき技術、ただそれが足るかの評価はチャレンジにこそある

チャレンジの中に身を置く中でどうしても感じるのは「もっと技術・スキルがあれば…」「もっと勉強しておけばよかった…」ということ。常日頃からチャンスが来た時に、後悔しない自分を作り続ける・磨き続ける努力はやはり重要だと痛感します。

ただその反面思うのは「技術・スキルがまだ足りないからチャレンジしない。もっと力がついたらチャレンジしよう」というのは勿体ない、と言うこと。

概して、
「チャレンジする前に必要だと思っていた技術・スキル」と「チャレンジしてみて“もっと磨いておけばよかった”と思う技術・スキル」には差がある
「自分自身の評価(自分の作ったものへ自分が下す評価)」と「それを他者が見た時の評価」にも差がある
ものだと思っています。

前者は、チャレンジを実際にしてみると、新たに気づく/知るアイディアや知識によって、実は事前に必要と思っていたことが不要であったり迂回できたりするものだった、というもの。実はチャレンジしてみると、その弱い部分をサポートしてもらえて不要だった、ということもあります。

また後者は、「自分ではまだまだ…」と思っていても、実は一般的に見ると十分WOWを生み出せるものだったり、ということもあります。(特にスキルを磨いていくと、意識せず “スキルの高い人の目線” で評価してしまい、他者からの評価と乖離してしまうことが起こりがちです)

驕らず、かといって臆病にならずにスキルを磨き続けたいものですね。

 

【場】機会が来る場、チャレンジに踏み切れる場に入れるかどうか

“心”と“技術”の準備が整っているとしたら、あとは「チャレンジの機会を得られる“場”」「心置きなくチャレンジできる“場”」に身を置けるか、が重要になってくると感じています。

どんなに準備しても、機会がなければチャレンジできず。また機会があっても、足かせがあるであればチャンスを掴めないことや、実力を十分に発揮できないことにもなりかねません。

今回のSXSWのチャレンジにおいては、第一回でご紹介したような「自分の志を示す“場”」があったこと、またトライバルメディアハウスがこのような活動OKしてくれる環境が、チャレンジしやすい“場”であったことは幸いだったと感じています。

またSXSW参加以降は、より積極的に機会を得られる 社外イベント/セミナー へ積極的に参加するマインドが確立できたように感じます。

積極的にチャレンジのための“場”に身を置き、時として“場”を作ること。これもワクワクする未来のための重要なファクターではないでしょうか。

 

次回、最終回。オースチンでの体験とこれからについて。

チャレンジへのTips、いかがだったでしょうか。この記事を読んだ人が新しいチャレンジに挑戦し、ワクワクする未来が生まれると幸いです。

さて、ついに次回は最終回、SXSWでの展示がどうだったのか、現地でどんな反応が待っていたのかをシェアします。

最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ次回も読んでいただけますと幸いです。

夢の舞台「SXSW」にチャレンジできた理由とそこから学んだ3つのこと(第2回) - モノゴトをかけ合せる力・視点の重要性

トライバルメディアハウス ソリューション開発部 阿部です。

“音楽・エンターテインメント×テクノロジー” を個人テーマとして持つ私が夢に思っていた音楽・テック・カルチャーの祭典「SXSW」(サウス・バイ・サウス・ウエスト)へのチャレンジから何を得た3つのこと、そしてどんな体験だったのかをシェアするシリーズ、第2回。

前回は夢の舞台への切符を掴むまでに感じた学びのシェアでしたが、今回はその後、SXSW TradeShowでの展示コンテンツの企画・制作を通じて学んだことをシェアします。


今回のキーワードは「『何を使うか』ではなく『どんな体験を生みたいか』」 、
そして 「本質的な目的を考え、モノゴトをかけ合せる力・視点の重要性」です。

「SXSW TradeShow」とは?

展示を行うこととなった「SXSW TradeShow」は、SXSWの中心的会場であるAUSTIN CONVENTION CENTERで4日間に渡って開催される展示会です。
音楽関連の企業のほかにも、「VR/AR Experience」や「Social Impact Pavilion」、「Future of Food」といった分野ごとの展示、国別のブース(International Pavilion)があったりもします。

一つの会場の中で、実に様々な業種・企業が最新の技術・アイディアが並び来場者と交流し、化学反応を生んでいくイベント、それが「SXSW TradeShow」です。

 

今回はこのTradeShowに出展が決まったXTREME DESIGN様のブースで展示する一コンテンツの制作を、企画検討から実装、そして現地で実際に来場者と接するところまでを一貫して担当させていただくことができました。
(XTREME DESIGN様は高いノウハウとクラウドの力で「スパコンの民主化」を進める、注目のスタートアップ企業で、注目のスタートアップが出展する「SXSW Startup Spotlight」のテック部門に出展した企業でもあります!)


音楽×エンターテインメントへの夢を知り、夢としていた舞台で展示するコンテンツを一エンジニアに任せてくれたXTREME DESIGNの皆様には本当に感謝してもし尽くせません!ここで改めて感謝をお伝えしたいと思います。

 

(初日、会場前のTradeShow会場の様子。開場後はこの通路が来場者でいっぱいに。)

 

“やりたいことに手が届く時代”だからこそ考える、「どの手法・技術を使うのか」ではなく「どんな体験を与えたいのか」

今回は展示コンテンツについて企画検討から任せていただくことができたため、“どのようなものを作るか”から検討を始めました。
頂いたテーマは「SXSW来場者の人たちを惹きつける新しいUI(ユーザーインタフェース)」。そこから出発して内容は自由に考えてよいと言っていただき、ディスカッションを進めながら実に楽しい制作を行わせていただきました。


現在は技術の進歩やオープンソース活動の普及によって、昔では数百万円レベルの機材が無ければできなかったことが数万円で実現できる、“やろうとする意志があればやりたいことに手が届く時代”なんだと感じています。

そんな中、技術者としてはつい「どの技術を使うか」に気が取られがちですが、今回の制作・展示を通じて感じたのは、
「どの技術を使うか」だけではなく「何を見る人・使う人に与えたいか」「どんな体験を生み・何を感じさせ・どんな変化を生むか」についてどこまで考え抜けるか
が重要になってくるのでは、ということです。

 

新しい技術を使うことでの“驚き”はもちろん活用すべき重要な武器ですが、それだけでは「人の心を動かせるか/社会に変化を起こせるか」というと難しいのではないか、その技術の先で何を起こすのかを、複数の視点をスイッチしながら考えられるかどうかが今後重要性を増していくのではないかと制作〜渡米を経て感じています。

※ かく言う自分自身も、技術・アート表現に寄りすぎた案を度々出しながらも、
  XTREME DESIGNの皆様にアドバイスをいただきながら修正し、なんとか形にできたのですが...笑

 

“ブースにおけるコンテンツの目的” や “コンテンツの魅せ方”を協議しながらプロトタイピングを続けた結果、目を惹くビジュアライゼーションに加えて、新しい操作感と視覚のインパクトを与えるインタフェースとして
 ・プレゼンター用の「筋電位センサインタフェース」
 ・来場者が気軽に試せるよう「赤外線センサによるインタフェース」
といった複数のインタフェースを用意。またそれらのトラブル時の対応として
 ・「マウスインタフェース」
 ・「キーボードインタフェース」
を用意し、切り替えができるようにコンテンツを仕上げていきました。

(筋電位センサを使ったコントロールの図)

本質的な目的を考え、モノゴトをかけ合せる視点

作るもの自体を考える前に、その周辺から俯瞰して目的を考えること。
これは、エンジニアとして設計・開発を行っていく中で培ったエンジニア視点と、「社員全員マーケター」であるトライバルメディアハウスにて、様々なマーケティング施策の検討やコミュニティ運営に直接触れ得たマーケター視点のかけ合わせによって、視点を広く・高く持てていることによるのではないか、と考えています。

現在、多くの仕組みは様々な技術の掛け合わせによって実現されている中で、技術とビジネス両方を理解し俯瞰できる視点を持ちながら「目的に合った新たな体験を生み出していけるエンジニア」になる。
そんなエンジニア像も素敵ではないか、と私は考えています。

次回は「チャレンジするためのTips」

こうして制作したコンテンツは、XTREME DESIGNの皆様と何度もプロトタイピングを繰り返しながら、TradeShow本番に間に合う形で仕上がったのでした。

さて次回はTradeShowでの体験、といきたいところですが、その前にぜひシェアしたい “チャレンジする・できる自分を作るためのTips”をご紹介したいと思います。

よろしければ次回も読んでいただけますと幸いです。